2025年4月23日、ドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスの大統領執務室にて、教育、労働力開発、学校規律などに関する複数の大統領令に署名しました。この式典には、リンダ・マクマホン教育長官をはじめとする政権幹部、負傷した退役軍人、学校安全を訴える教師などが同席しました。署名後、トランプ大統領は記者団からの質疑に応じ、関税政策(特に中国、カナダ)、連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策、ウクライナ戦争の終結、イーロン・マスク氏の貢献、退役軍人への支援など、多岐にわたるトピックについて見解を述べました。
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- [00:03] 負傷した退役軍人への謝辞
- [00:29] 大統領令署名の発表と関係閣僚の紹介
- [02:01] 大統領令1: 大学への外国からの寄付金開示強化
- [02:37] 大統領令2: 大学認証プロセスの改革
- [03:31] 大学の学力基準に関する懸念
- [04:45] 大統領令3: 歴史的黒人大学(HBCU)支援強化
- [05:37] 大統領令4: AI教育の推進
- [06:56] 大統領令5: 労働力開発の再構築(見習い制度拡充)
- [08:35] 大統領令6: 学校の規律方針の見直し
- [09:44] 大統領令7: ディスパレート・インパクト理論の不使用指示
- [10:45] 教師アネット・アルブライト氏による学校暴力問題提起
- [12:36] サラ・ヴェラード氏による退役軍人の状況説明
- [14:16] 退役軍人からのトランプ大統領への支持表明
- [15:40] 過去4年間への言及と退役軍人への記念コイン贈呈
- [18:29] 質疑応答開始
- [18:40] Q&A: 中国製品への関税について
- [24:24] Q&A: 145%関税の中小企業への影響懸念について
- [25:24] Q&A: ローマ訪問(教皇葬儀)中の会談予定について
- [26:25] Q&A: 退役軍人へのケア(VA予算削減、メンタルヘルス等)について
- [27:46] Q&A: ゼレンスキー大統領との会談とウクライナ戦争について
- [29:50] Q&A: FRBパウエル議長と金利政策について
- [32:30] Q&A: ワシントン・コマンダース(旧レッドスキンズ)の名称問題について
- [35:22] Q&A: イーロン・マスク氏の政府への関与について
- [38:05] Q&A: カナダの選挙と貿易交渉について
- [39:56] Q&A: ロシアとの取引とクリミア主権承認について
- [40:50] Q&A: カナダへの自動車関税引き上げの可能性について
- [42:42] Q&A: 米国への海外旅行者減少について
- [44:27] Q&A: 米中貿易に関する直接接触と富裕層課税について
- [45:06] Q&A: ロンドンでのウクライナ協議とインドとの貿易協定について
- [48:06] Q&A: 100日以内の合意と中国の「脅迫」主張について
[00:03] 負傷した退役軍人への謝辞
トランプ大統領は、同席した負傷した退役軍人たちを「特別なグループ」であり「素晴らしい」と称賛しました。多くは以前、病院で面会したことがある人々であり、彼らの回復ぶりを称えました。
[00:29] 大統領令署名の発表と関係閣僚の紹介
大統領は、教育関連を中心とした非常に重要な大統領令に署名することを発表しました。リンダ・マクマホン教育長官の最近の功績を称賛し、商務長官、労働長官も同席していることを紹介しました。質疑応答は署名後に行うと述べました。
[02:01] 大統領令1: 大学への外国からの寄付金開示強化
最初の大統領令は、大学が多額の外国からの寄付を受け入れる際の開示要件に関する法律の執行強化に関するものです。ハーバード大学などがこの法律に違反している疑いがあり、この大統領令は関係省庁に対し、法律の厳格な執行を指示するものです。
[02:37] 大統領令2: 大学認証プロセスの改革
次の大統領令は、大学の認証プロセスに関するものです。現在の認証は第三者機関によって行われていますが、その多くが能力や実績ではなく、「ウォーク・イデオロギー」に基づいて認証を行っていると指摘。この大統領令は、認証プロセスを能力主義と大学が提供する実際の結果に焦点を当てるように変更し、新しい認証経路を設定し、教育省にこの問題の全体的な見直しを指示するものです。
[03:31] 大学の学力基準に関する懸念
トランプ大統領は、一流大学とされる学校が基本的な数学を教えるプログラムを導入している現状について懸念を示しました。入学基準や実際の教育活動において大学が適切に機能していない場合、認証機関がそれを考慮すべきだと述べ、マクマホン長官に見解を求めました。マクマホン長官は、能力主義に基づき、真に実力のある学生が入学できるように、それを実施していない大学をより厳しく見る必要があると応じました。
[04:45] 大統領令3: 歴史的黒人大学(HBCU)支援強化
この大統領令は、第一次政権でも優先事項であったHBCUの推進を強化するものです。HBCUに関する既存の法律を施行し、ホワイトハウスにHBCUに関するイニシアチブを設置します。これにより、政権全体でHBCUが可能な限り効果的かつ効率的にその役割を果たせるよう支援することを目指します。
[05:37] 大統領令4: AI教育の推進
この大統領令は、人工知能(AI)教育に関するものです。将来の労働力を適切に育成するため、学童や若者がAIツールに関する十分な訓練を受け、将来の経済において競争力を持てるようにすることを目的としています。AIへの巨額投資が行われている現状を踏まえ、その重要性を強調しました。
[06:56] 大統領令5: 労働力開発の再構築(見習い制度拡充)
この大統領令は、労働力開発の方法を再構築するよう、政府内の多数の省庁に指示するものです。例として、国内の新規見習い(アプレンティスシップ)の総数を100万人に増やすことを目指し、特に熟練労働者が不足している重要な職種分野での人材パイプラインを再構築します。これにより、国内回帰する産業が必要な労働力を確保し、世界的に競争力を持てるようにします。
[08:35] 大統領令6: 学校の規律方針の見直し
この大統領令は、学校の規律方針に関するものです。オバマ政権とバイデン政権下で司法省が出したガイダンスは、学校が適切な規律方針を執行することをほぼ不可能にし、教室での問題を引き起こしたと指摘。そのガイダンスは、安全な学習環境を確保する代わりに、CRT(批判的人種理論)や多様性イデオロギーに焦点を当てていたと批判しました。この大統領令は、以前のガイダンスを撤回し、教育省が教育に、教師が安全な環境での指導に集中できる状況に戻すことを目指します。
[09:44] 大統領令7: ディスパレート・インパクト理論の不使用指示
最後の大統領令は、現代のDEI(多様性、公平性、包括性)やCRT主導の多様性文化の根底にある「ディスパレート・インパクト理論」に関するものです。この理論は、意図しない結果的な差異をもって差別とみなす考え方です。この大統領令は、省庁に対し、規制、ガイダンス発行、規則制定において、もはやこの理論に依拠しないよう指示します。結果、実際の公平性、能力主義に焦点を当てることを求め、「多様性、公平性、包括性カルト」から脱却することを目指します。
[10:45] 教師アネット・アルブライト氏による学校暴力問題提起
トランプ大統領は、特別ゲストとして元シャーロット・メクレンバーグの教師であるアネット・アルブライト氏を紹介しました。アルブライト氏は、8年間にわたり公立学校における暴力問題への意識向上に取り組んできたと語り、多くの政権が問題を隠蔽してきたと指摘。暴力によって命を落とした生徒たちの例を挙げ、教育者と生徒の安全確保、公立学校の安全な環境整備の重要性を訴えました。トランプ政権が学校を再び偉大にするという約束を果たしつつあると感じ、ここにいられることに感謝していると述べました。
[12:36] サラ・ヴェラード氏による退役軍人の状況説明
退役軍人の妻であるサラ・ヴェラード氏が、同席した夫マイケル氏や他の退役軍人たちを紹介しました。多くはトランプ大統領の第一次政権時にウォルター・リード陸軍医療センターで面会した人々であり、長い回復期間を経てきたと説明。夫はアフガニスタンでの負傷から15年、6年前には120回目の手術を受け、その際に大統領が見舞いに訪れたことに触れました。トランプ政権下でのVA(退役軍人省)改革(同日アクセス、補綴具、メンタルヘルスケア)を評価し、近年VAの対応が悪化している事例(負傷の再証明要求など)を挙げ、トランプ政権によるVAの説明責任とコミュニティケアの復活に期待を示しました。
[14:16] 退役軍人からのトランプ大統領への支持表明
退役軍人の一人が、トランプ政権がもたらすエネルギーと、約束を実行する姿勢を評価し、「我々はあなたを支持し、信じ、愛している」と述べました。別の退役軍人も「アメリカを愛してくれてありがとう」と感謝を伝えました。また、仲間を救った英雄のエピソードも紹介されました。
[15:40] 過去4年間への言及と退役軍人への記念コイン贈呈
トランプ大統領は、過去4年間がいかにひどかったか(国境問題など)を振り返り、ここにいる退役軍人たちと共にいられることを名誉だと述べました。その後、退役軍人一人ひとりに記念コイン(ガンメタルとゴールドの選択肢あり)を手渡しました。
[18:29] 質疑応答開始
トランプ大統領は記者団からの質問を受け付け始めました。
[18:40] Q&A: 中国製品への関税について
記者: 中国製品への関税を近々引き下げるとのことですが、どれくらい早く実施しますか?
トランプ大統領: それは彼ら次第だ。アメリカは何年もの間、世界中の国々(友好国も敵対国も)に利用されてきた。我々はもうそれを許さない。これまでに90カ国と話したが、皆が取引を望んでいる。しかし、それは公正な取引でなければならない。年間50億ドル近く失っていたが、自動車、アルミニウム、鉄鋼への25%関税のおかげで、ほぼ均衡、あるいはそれ以上になった。鉄鋼・アルミ工場、自動車工場の建設ラッシュが起きている。メキシコにあった自動車工場も米国に戻ってきている。一日あたり30億から50億ドルの損失を出していた結果が、36兆ドルの債務だ。最終的には素晴らしい取引ができるだろう。もし取引ができなければ、関税率を設定するだけだ。今後2、3週間で数値を設定するだろう。中国も対象になり得るが、特別な取引をするかもしれない。現在の145%はフェンタニルの流入(年間20万人以上が死亡)が原因だ。中国でほぼ独占的に製造されている。メキシコとカナダにも25%課税した。これにより損失から利益を生む状態になりつつある。このお金は減税に使う。1870年から1913年には、関税収入だけで国が非常に豊かだった時代もある。
[24:24] Q&A: 145%関税の中小企業への影響懸念について
記者: 145%の関税が米国内の中小企業に与える影響を懸念していましたか?だから引き下げるのですか?
トランプ大統領: いや、引き下げてはいない。まだ145%だ。高い関税だとは言ったが、引き下げてはいない。これは基本的に、中国が我々とほとんどビジネスをしていないことを意味する。非常に高い数字だからだ。製品価格にこれを加えると、多くは売れないだろう。中国は以前、1.1兆ドルものビジネスをしていたが、非常に不公平だった。我々は比較的少ない取引しかしていなかった。しかし、私は習近平主席と非常に良好な関係にある。取引が成立することを願っている。そうでなければ価格を設定し、彼らがここに来て貢献してくれることを期待する。来なくても構わない。
[25:24] Q&A: ローマ訪問(教皇葬儀)中の会談予定について
記者: ローマ訪問中、多くの指導者があなたとの会談を希望していると報じられています。教皇葬儀で誰かと会う予定はありますか?
トランプ大統領: たくさんの会談が予定されている。世界中の指導者が会いたがっている。これはアメリカという製品が良いことを示している。我々は素晴らしい国を持っており、それをさらに偉大にするつもりだ。
記者: 誰と会う予定ですか?また、米国の代表団としてルビオ長官などを同行させますか?
トランプ大統領: たくさんの会談が組まれている。同行者については、今晩か明日に発表するだろう。メラニア夫人とスタッフ数名が同行する。美しい式典になるだろう。
[26:25] Q&A: 退役軍人へのケア(VA予算削減、メンタルヘルス等)について
記者: 退役軍人についてお伺いします。VA(退役軍人省)を含む予算削減が行われましたが、ここにいるような退役軍人、メンタルヘルスの問題やバーンピット(野焼き)の影響に苦しむ人々が確実にケアされると保証できますか?
トランプ大統領: 実際、彼らは私のもとで、歴史上のどの政権よりも良い待遇を受けていると言ってくれるだろう。私の最初の4年間でVAの承認率は92%に達し、前政権から50ポイントも上昇した。これは前代未聞だ。そして今、さらに良くなっている。遠隔診療なども近代化され、素晴らしくなっている。今朝もダグ・コリンズ長官のインタビューを聞いたが、数字は信じられないほど良く、最初の4年間よりも良い。この部屋にいる人々(退役軍人)以上に重要なグループはない。彼らは非常によくケアされるだろう。それは私にとって非常に重要だ。
[27:46] Q&A: ゼレンスキー大統領との会談とウクライナ戦争について
記者: ウクライナ戦争について。ゼレンスキー大統領は今週末あなたとの会談を求めていますが、会う予定はありますか?
トランプ大統領: 彼が(ローマの)葬儀に行くかどうか知らないが、彼がこの問題を解決することを望む。毎週約5,000人の兵士が死んでいる(ロシア人とウクライナ人)。彼らは人間であり、家族がいる。もし私が解決の手助けができるなら、それは素晴らしいことだ。ロシアは準備ができていると思う。多くの人はロシアが全てを欲しがっていると言ったが。我々はロシアと合意できると思う。ゼレンスキーとも合意する必要がある。ゼレンスキーとの方が簡単かと思ったが、今のところより難しい。しかし、両者と合意できると思う。多くの人命を救いたい。衛星写真で見る戦場の惨状はひどい。もし私が大統領だったら、この戦争は決して起こらなかっただろう。
[29:50] Q&A: FRBパウエル議長と金利政策について
記者: FRBのジェローム・パウエル議長について。バイデン政権下でインフレが進行中に彼は2度利下げしました。現在、インフレ率が2ヶ月連続で低下しているにもかかわらず、利下げしていません。彼と直接話しましたか?
トランプ大統領: 彼には電話していない。するかもしれないが、まだだ。しかし、彼が金利を引き下げないのは間違いだと信じている。我々はもっとうまくやれるはずだ。彼は金利を高く保ちすぎている。歴史的に彼は遅れてきたが、バイデンに関しては例外だった。彼は金利を下げるという正しいことをするべきだ。関税収入が入ってくれば、国は本当にうまくいくようになるだろう。インフレはない。食料品価格は下がっている。私が大統領になった初日に卵の価格が上がっていると叫ばれたが、まだ着任したばかりだった。ブルック・ロリンズ農務長官らは素晴らしい仕事をし、卵の価格は87%下がった。エネルギー価格も1バレル65ドルまで下がった。ガソリンは一部の州で2ドル以下だ。これは戦争と大きく関係している。バイデンがエネルギー価格の高騰を許したとき、ロシアはより多くのお金を稼いだ。我々は今、猛烈に掘削しており、価格を65ドルまで下げた。プーチンとロシアは(高値で)大儲けした。原油価格が下がったことが、戦争を解決する良い時期だと思う理由の一つだ。
[32:30] Q&A: ワシントン・コマンダース(旧レッドスキンズ)の名称問題について
記者: ワシントンDCについて。ワシントンのフットボールチーム(現コマンダース)のオーナーと地元が、チーム名をレッドスキンズに戻しRFKスタジアム(連邦所有地)に戻すという取引が間近にあると理解しています。あなたは交渉に関与しますか?そして、名称をレッドスキンズに戻すことを条件にしますか?
トランプ大統領: インディアン(ネイティブアメリカン)の人々は偉大な遺産を持つこの国の重要な一部だ。カンザスシティ・チーフスは名前を変えていない。素晴らしいチームだ。ウォリアーズなど、インディアンに関連する名前を持つチームは多い。私はそれを肯定的なことだと考えている。インディアン自身も、なぜ名前が外されるのか分からないと言っている。これはインディアンの人々を貶めることだと思う。ワシントンのレッドスキンズは少し違うかもしれないが、その名前を愛し、そのチームを愛していたインディアンの血を引く人々と話したことがある。現在の名前よりも優れており、伝統があったと思う。クリーブランド・インディアンスの名前をガーディアンズに変えたのはなぜか?私には意味が分からない。我々はこの国に常識を取り戻そうとしている。私の言っていることは人気があるかもしれないし、ないかもしれないが、ほとんどの人は私に同意すると思う。
[35:22] Q&A: イーロン・マスク氏の政府への関与について
記者: イーロン・マスク氏がDoge(※文脈上、政府関連のプロジェクトや部署を指すと思われる。正確な意味は不明)での仕事を縮小し、週に1、2日しか割かないと述べました。彼にどれくらい関与し続けてほしいですか?
トランプ大統領: まず、彼ほど高く評価できる人物はいない。信じられないほど素晴らしく、聡明な人物だ。家族思いで、多くの子供たちを大切にしている。彼は選挙運動でも、Dogeでの活動でも、多大な助けとなった。約2000億ドル(※何の数字か不明瞭)に達し、さらに増加している。我々が調査していた多くのことが事実であることが判明しつつある。詐欺、無駄遣い、乱用、全てがひどい。彼は一部の国民から非常に不当な扱いを受けたと思う。彼は素晴らしい車を作る。彼がすることは全て良いことだが、人々はそれをテスラへの攻撃に向けた。国を助けようとしている彼に対して、非常に不公平だと感じた。彼には国を助ける必要はなかったが、そうしてくれた。彼には長くいてほしいが、いつでも準備ができたら、と言っている。彼は例外的な人物だ。ロケットが打ち上がり、同じ発射台に戻ってくるのを見ればわかる。彼以外には誰もできない。彼は私の友人であり、良い人間でもある。国を大いに助け、多くのお金を節約してくれた。彼が(関与を)縮小し始めると聞いていた。それは常にこの時期に予定されていたことだ。彼がテスラに戻れば、それは解決されるだろう。彼を攻撃したのは病んだ人々だ。彼は偉大な愛国者であり、あのような扱いを受けるべきではなかった。彼は素晴らしい製品を作る。スターリンクも素晴らしい。医療分野でも驚くべきことをしている。ある時点で彼を解放し、それをやらせなければならない。この時期にそうなると予想していた。イーロンと話してみる。
[38:05] Q&A: カナダの選挙と貿易交渉について
記者: カナダで選挙が近づいています。予測はありますか?また、交渉に関してカナダとの結果はどうなるとお考えですか?
トランプ大統領: 他国の選挙を予測したくはない。この国(米国)の選挙だけでも十分大変だ。カナダ国民は好きだが、カナダを支援するために年間2000億ドルも費やしている。なぜそんなことをするのか?我々は自国で車を作れる。エネルギーも彼らより多い。木材も必要ない。彼らが我々に売るものは全て持っている。特に自動車だ。彼らは自動車製造の大きな割合を奪った。それをこの国に取り戻したい。カナダからの車は本当に欲しくない。だから関税を課した。25%だが、自動車に関しては上がるかもしれない。敬意を表しつつ、我々は自分たちの車を作りたい。記録的な数で今それを実行している。ミシガン、サウスカロライナ、テネシーなどで作られるのを見たい。同時にカナダも助けたい。現首相とは何度か非常に良い会話をした。しかし、彼らの選挙に関与するのは適切ではないと思う。
[39:56] Q&A: ロシアとの取引とクリミア主権承認について
記者: ロシアとの取引には、クリミアに対するロシアの主権承認が含まれますか?
トランプ大統領: 全てが良い方向に向かっている。私はただ戦争が終わるのを見たいだけだ。両者が満足し、合意に署名する限り、どちらか一方をえこひいきするつもりはない。取引が成立し、彼らの命を救いたい。とは言え、バイデンを通じて何千億ドルも費やしている。バイデンはあの戦争を決して起こさせるべきではなかった。ウクライナに何千億ドル、おそらく3500億ドルを与えてきたが、その金はここで使える。しかし、今最も重要なのは、戦場の衛星写真を見たとき、もし私が持つ能力でそれを止められるなら、それを試みたいということだ。
[40:50] Q&A: カナダへの自動車関税引き上げの可能性について
記者: 関税について。カナダからの自動車に対する25%が上がる可能性があると述べましたが、自動車関税や部品の変更を検討しているということですか?
トランプ大統領: 今は検討していないが、ある時点で上がる可能性はある。繰り返しになるが、カナダに我々のために車を作ってほしくない。率直に言って、自分たちの車を作りたい。そして今、それを行うための設備が整っている。彼らは我々の自動車ビジネスの多くを奪った。メキシコもそうだ。車はここで作りたい。私はこの国を運営しているのであって、カナダを運営しているのではない。だからトルドー首相に、なぜカナダを支援・補助するために2000億ドルも費やすのか尋ねた。彼は答えられなかった。なぜ我々はそんなことをしているのか?もし我々がいなければ、彼らは存在しなくなるだろうとトルドー首相は私に言った。それは国としては真実だろう。
[42:42] Q&A: 米国への海外旅行者減少について
記者: 観光について。米国への海外旅行が急減しています。先月は12%減、西ヨーロッパからはさらに減少しています。なぜ突然、米国への旅行を望む人が減ったとお考えですか?
トランプ大統領: 少しナショナリズムがあるかもしれない。大したことではないが。ドルが現在の水準にあることを考えると(中国や日本は常に自国通貨安を望んできた)。私は安倍首相(素晴らしい友人だったが残念ながら暗殺された)によく言っていた。「シンゾー、円安を放置してはいけない。我々がトラクターを売るのが非常に難しくなる。観光客を呼び込むのも難しくなる」と。我々のドルは少し安い水準にある。それは多くの観光客が来ることを意味する。しかし、少しナショナリズムが働いている可能性はある。同様に我々も特定の国に行きたくないと思うかもしれないが、それは簡単に解決するだろう。
記者: 数日、あるいは1、2週間拘束される観光客の話を聞いて、ここに来るのを怖がっている人もいると思いますか?
トランプ大統領: いや、我々は観光客を素晴らしく扱っている。我々は世界の観光の中心地だ。このような場所は他にない。少しナショナリズムがあるかもしれないが、疑わしい。
[44:27] Q&A: 米中貿易に関する直接接触と富裕層課税について
記者: 米中貿易に関して、直接的な接触はありましたか?
トランプ大統領: もちろん。毎日だ。
記者: 第二に、富裕層税を支持しますか?
トランプ大統領: 非常に混乱を招くと思う。多くの富裕層が国を離れるだろう。昔は州から州へ移動したが、今は交通機関が非常に速く簡単なので、国を離れる。もしそれを実行すれば、多くのお金を失うだろう。それを実施した他の国々は多くの人々、富裕層を失った。富裕層が税金を払っているのだから、それは悪いことだ。
[45:06] Q&A: ロンドンでのウクライナ協議とインドとの貿易協定について
記者: 今日のロンドンでの協議はどうでしたか?ウクライナからの要求と…
トランプ大統領: うまくいったと思う。二人の強い、賢い人々が合意する必要がある。彼らが合意すればすぐに、殺戮は止まるだろう。
記者: あなたの経済チーム(JDヴァンス氏など)がインドと過去最大級と言われる「モンスター級」の貿易協定を交渉したと理解しています。その枠組みの一部を教えていただけますか?
トランプ大統領: (イングランドではなく)インドか。これらの取引はそれほど複雑ではない。関税の問題だ。インドは世界のどの国よりも高い関税を課している。信じられないかもしれないが、我々はインドとほとんどビジネスをしていない。モディ首相は非常に好きで、友人だ。2週間前にここにいて、記者会見を行った。しかし、我々はほとんどビジネスをしていない。なぜなら、彼らの関税が非常に高いからだ。中国よりも高い、世界で最も高い関税の一つだ。彼らが関税を引き下げると聞いているが、それは我々の問題というより、彼らの問題だ。我々はインドでの購入も販売もほとんどしていない。ハーレーダビッドソンに6年ほど前、「インドではどうですか?」と尋ねたら、「そこではビジネスをしていません。関税が高すぎるからです」と言った。彼らはインドに工場を建設することを余儀なくされた。それは私が望むことではない。我々がやっていることも本質的に同じだ。彼らがここに工場を建てれば関税はない。誰もが工場を建てたがっている。関税が高くなればなるほど、彼らが来て工場を建てる可能性が高くなる。2ヶ月で7、8兆ドル相当(の投資約束)があった。最初の100日で8兆ドル近くになると思う。
[48:06] Q&A: 100日以内の合意と中国の「脅迫」主張について
記者: 100日の節目までに合意が署名される可能性はありますか?また、中国は我々が合意を強要し脅迫していると主張していますが、それに対するあなたの反応は?
トランプ大統領: 中国とは、特に習近平主席とは素晴らしい関係にある。しかし、中国は何年もの間、我々に莫大な関税を課してきた。それが彼らが我々の企業を非常に多く盗むことができた理由の一つだ。彼らは我々の企業をアメリカから奪い、中国に工場を建てた。今、我々はそれを逆転させているが、誰も見たことのないレベルでだ。いや、我々は中国とうまくやっていくだろう。それについては疑いはない。ありがとう。
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